塩の話です。世間では、塩のとりすぎがいろいろ言われています。高血圧も、心臓病も塩のとりすぎが原因であると、だれもが言います。そこで、誤解のないよう、はっきりさせておかなくてはなりません。ここで言う「塩」というのは、大半が塩化ナトリウムの化学塩のことではありません。つまり、大方の人が手にいれている食塩は、塩素とナトリウムが主成分で、マグネシウムやカリウムやカルシウムなどのミネラルや栄養素が入っていない。そんな塩ならとらないほうがいいが、昔ながらのいい塩はむしろカラダには必要なのです。「人間の祖先は何十億年も昔から海に棲み、水と塩とプランクトンで生きていたのです。日本人が化学塩をとるようになってから二十九年になりますが、塩が変わってから日本人の食生活がめちゃくちゃになったのですわ。砂糖もそうですが、食生活の変化が難病奇病を作ってしまったのです。だってあれは塩っからいだけでミネラルもなにも入ってないでしょう。カラダに合った塩をたっぷりとって、きれいな水を十分に与えてカラダじゅうの細胞をよみがえらせることが大事なのです」(M先生)しかも、M先生の診療で必要とする「いい塩」は、なんと一日二十五グラムだというのです!お料理にたっぷりと使ったとしても、なかなかこれだけの量をこなせるものではありません。そこで、私は毎日、とくに夜にかけて飲む水にひとつまみの伯方塩を入れて塩水でとるようにしています。水一・八リットルに七グラムくらいの塩というのが飲みいいようですが、私は適当に味で判断しています。驚いたでしょう。でも、この食事療法の核となる話は、いよいよこれからです。