経営基盤の強化策は、とどまるところを知らなかった。九一年六月には、組織の活性化・効率化・戦略化をより強化する狙いで、機構改革が実施された。なかでも生産部門の機構改革がもっとも大胆に行われた。乗用車の生産部門である名古屋自動車製作所、京都製作所、水島自動車製作所は従来、それぞれが独立した形で社長に直結していたが、この改革で、三製作所は乗用車生産部門に一本化された。なぜ一本化したのか、そうすることでどんな効果が生まれるのか、N氏は次のように語った。「従来は社長に直結した各製作所所長がそこで生産する製品の採算についてとりまとめ、責任をもつ形で運営してきました。これによって生産現場である製作所全体の意欲を盛り立てて結束力を強めることができた反面、製作所以外の部門は損益に対して責任が希薄になりがちの面が見られました。また、複数製作所にまたがる生産調整や、予期せぬコスト変動、損益悪化に対し、全部門が協力して、環境変化に機敏に対応しやすい組織とは言い難い面もありました。これを改善するために、製作所は品質のよい商品を最大の効率で計画どおりにお客様に提供できるよう、生産という機能に徹底的に集中して事を考えられるよう改めました」さらに、一九八七年から三年間にわたり、「CR作戦」と名付けられた、全社あげてのコスト低減活動も実施した。九〇年からの三年間にわたり、それを継続した「CR作戦」が展開された。乗用車、トラック、バスすべての製品にわたって、一台あたりのコストを確実に低減することが、この作戦の目標である。原価低減活動にかけては、業界屈指のトヨタに勝るとも劣らない低減目標額である。各製品、各部門の具体的低減目標を掲げ、全部門が一致して目標達成にまい進した結果、かなりの成果をあげた。この作戦を通して、経営基盤の柱である生産部門の合理化能力は大幅に向上している。
[おすすめサイト]
鹿児島の中古車情報
http://www.goo-net.com/area/nakaminami/kagoshima/
長崎の中古車情報
http://www.goo-net.com/area/kyushu/nagasaki/
徳島の中古車情報
http://www.goo-net.com/area/shikoku/tokushima/