精製された栄養素か、無精製の栄養素かで全く性質が異なります。天然から抽出され精製された栄養素も、基本的に単品です。例えば、トマトには、1万種類程度の天然の植物性化学物質(ファイトケミカル)が含まれています。ですからトマトから精製・分離されたリコペン単品がトマトと同じわけがありません。リコペンはベータカロチンよりも抗酸化作用が強いカロチノイドです。しかし精製された栄養素を、天然であろうが合成であろうが、いくら積み重ねても元の植物と同じにはなりません。たとえ1万種類の精製された栄養素を集めても元のトマトと同じにはならないのです。その理由は、一つには、まだ分かっていない栄養素がほかにもあるかもしれないからです。もう一つは、部分をいくら合わせても全体にはならないからです。精製栄養素の混合物には、栄養素どうしのつながりが欠けています。単品の栄養素だけの精製栄養素と違い、無精製栄養素は、食べ物に含まれているままの天然のバランスを持つ栄養素の複合体です。例えばトマトを素材とした無精製栄養素には、トマトと同じ約1万種類の植物性化学物質(ファイトケミカル)が含まれています。無精製栄養素は広い意味で食べ物の濃縮物のことですが、厳密には単なる濃縮物とは違います。素材となる植物などを育てる際に徹底的な栄養管理をします。もちろん遺伝子組み換え作物などを一切使わずに、栄養管理だけで栄養素の豊富な素材に育てるのです。そういう栄養素の豊富な天然素材を使うからこそ健康(栄養)補助食品として十分なビタミンやミネラルを含有したものがつくれるのです。ただ単に市場で手に入る作物だけを使っていては、健康(栄養)補助食品として十分なビタミンやミネラルを含むものはつくることができません。現在、市場に流通している作物には、十分な栄養素が含まれていないからです。無精製栄養素は簡単には食べ物の濃縮物と考えてもらってもいいのですが、もう少し厳密にいうと栄養素の豊富な食べ物を素材とした濃縮物といえるでしょう。