セールス目的でマンション内に入ろうとしても、オートロックで遮られる。適当な部屋番号を押して「宅配便です」といえば解錠してもらえるかもしれないが、そのオートロックが2ヵ所も3ヵ所もあると、どこかで遮断されてしまうだろう。それ以前に、2回も3回もウソをついて解錠してもらえば罪悪感もつのる。だから、「このマンションはあきらめようか……」となる。あきらめたセールスマンが狙うのはセキュリティの弱い20世紀のマンション。誰でも簡単に建物内に入ることができ、各住戸の玄関前まで到達できるマンションである。その結果、「セールスマンはまったく来ない」というマンションと、「セールスマンがひっきりなしに来る」というマンションができてしまう。前者が「21世紀マンション」であることはいうまでもないだろう。