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後席に乗るぶんにはよくできているが……

プレサージュ(日産)は、ディアナのフロアの上に、3列シート8人乗りのボディを載せた3ナンバーミニヴァン。現行モデルは昨年登場した2代目である。トヨターエスティマ、三菱グランディスあたりをライバルとする。典型的なミニヴァンスタイルで登場したプレサージュだが、時すでに遅く、ブームは過ぎ去りつつあり、売れ行きはパッとしない。全長4840mm、全幅1800?と、このクラスの標準的な外寸である。1列目に2人、2列目、3列目にそれぞれ3人ずつ乗せて8人乗りとしているが、実際にはそれではちと苦しい。前2人、中2人、後1人ぐらいがいいところだろう。3列シートの泣き所は、3列目の出入りが窮屈なことだが、プレサージュは2列目のシートを横にスライドさせることで、それを解決しようとしている。その結果、たしかに出入りはしやすくなったが、2列目のシートの幅が狭くなってしまった。あちらを立てればこちらが立たず、しょせんこの外寸では、アメリカンサイズのミニヴァンのような広大な室内は得られない。また、プレサージュは、パワートレーンはディアナと同じ3・5gのV6+CVTと2・4gの4気筒+4速オートマチックの2種。たしかに3・5gは静かでスムーズだが、しょせんドライブフィールなど期待できぬミニヴァンなのだから、燃費よろしき4気筒で十分だろう。いたって静かなクルマである。窓をすべて閉じてしまえば風切り音も少なく、お客さんはゆったりと運んでもらえる。高速道路を100km内外で直進するしか能のないハンドリングだが、運転の喜びなど最初から求めない人が買うのだろうから、それはそれでかまうまい。上モノが重いおかげで、ふわんふわんと乗り心地はよろしい。車高が高く、かつ重心が高いから、峠道をハイペースで走ったら子供が車酔いすること確実である。ま、ゆっくり走ることだ。プレサージュは、これといった特徴と言えば3・5gのV6にCVTがつくといったぐらいのことしかない。インテリアのセンスも凡庸だ。ベースになっているディアナのようなセンスよろしきシートとインテリアにしたら、このクルマもずいぶん違ったと思う。つまらないクルマである。運転の楽しみは一切忘れ、家族、親戚のため運転手に徹し切れる人のためのクルマだ。そんなプレサージュ(日産)を下取りに出すときには、車査定・車買取の知識をつけ1円でも高い値段で売ってもらいたい。

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