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内包物・キズによる評価

内包物(宝石が形成される時に含有された不純物)によって、産地の判別をする際の手がかりとすることもご承知ください。内包物は少ないほど良いとされますが、内包物がまったくないエメラルドは存在しないとさえいえます。なぜなら、内包物が存在しなければ、エメラルドは無色透明のゴシュナイトのような宝石となってしまうからです。エメラルド独持のエメラルドグリーンの色合いは、エメラルド(ベリル)の中に不純物として内包しているクロムやバナジウムによって作られており、決して邪魔者ではなく必要不可欠な存在なのです。エメラルドと人間には完全なものは存在しないとよくいわれますが、他の色石同様に内包物にあまり神経質にならずに、暖かみのある色合いや、輝きを楽しんでいただきたいものです。しかし、キズはエメラルドの耐久性にも影響があり、大きなキズ、深いキズ、表面から内部に入り込んだキズなどは多少避けられたほうが賢明です。そして、透明感がなく曇った感じのエメラルドは評価も低くなりますが、数点のエメラルドと比較すれば(松竹梅比較)、良質を選ぶことは素人の方にも比較的簡単なことですから、店の方にも相談してチェックを忘れないでください。一般の方ではなかなか見るチャンスはないでしょうが、経験的に申し上げますと、宝石内部からの輝きにおいては、無処理エメラルドは素晴らしい輝きを持っているといえます。